KOYOMO
古羊毛の優位性

『古羊毛』の突出した使用感は、書道家などのあいだでは、周知の事実であるものの、その理由がわかっていなかったため、「広島県立総合技術研究所西部工業技術センター」のご協力により、科学的評価を得ることとしました。

そこで、現在化粧筆として流通している代表的な「羊毛」「灰リス」「ウマ」「シカ」などの原毛と一緒に、科学的なデータに基づき比較検証しました。それにより以下の結果が得られました。

□ 毛の断面観察
 現在化粧筆として流通している「羊毛」や毛筆に使用する「シカ」は毛の表層が薄く、空洞が多い。
 硬い毛と言われている「ウマ」は、表層が厚く、当社保有の「古羊毛」も表層が厚く、
 さらに内部まで密集構造のため、コシがあり切れにくい特性です。

光学顕微鏡写真2000倍

□ 毛先の観察
 現在化粧筆として流通している「羊毛」は、毛先が悪く、先端が切れているものが多い。
 高級化粧筆に使用する「リス」や、「古羊毛」は、毛先までキューティクルに密に覆われ、
 毛先がとても繊細なので、やわらかく肌あたりの良い特性です。